「決算診断提案書」は会社存続のための道しるべ!
決算診断提案書は、決算書の数字を数値(分析)に変え、簡単に診断書が作成できるので会計担当も顧問先経営者にも大変喜ばれています。しかし、業績が悪化して診断結果も30点、40点の経営者にとっては、現状の分析結果もさることながら、将来への不安が先立つのです。そこで、決算報告会の場面では、未来を語る決算診断提案書にして、経営者と共に来期の話しに徹するようにしています。
決算の結果から来期の目標数値へ
- 先ず赤字にからの脱却を考えていただくために、損益分岐点売上高をしっかり理解してもらい ます。そして、目標とする経常利益を設定して最低限の必要な経費を検討し、目標とする経常利益を確保するための必要な売上高や付加価値を出します。
- 資金繰りが厳しい中、借入れに依存しているケースが多いので、資金不足を起こさないための売上高(収支分岐点売上高)を確認します。そこで、資金繰りの改善検討を行い売上・利益の検討を行います。
- これらの試算した数字をもとに、経営者と経営改善策を検討します。今できることは何か、将来的に取り組むべきことは何か。改善のヒントを参考にしていただき、取り組むべき課題を明確にします。
その後、立派な経営計画書をつくるには至らないが、簡単な利益目標や資金繰り計画を作成して毎月の予実確認に役立てています。
会計事務所の存在価値は、経営が厳しいときに親身になって相談できる関係(安心と信頼)であると思います。業務の「質」が問われる時代に、経営者と未来を語ることが必要であり、その際、経営判断に必要な資料を作成できるかが重要になります。会計担当の力量次第では、事務所としての対応力が下がります。決算診断提案書をお客様の経営状況に合わせた使い方をすることで、経営者の方々に大変喜ばれています。