「社長の四季」ユーザー活用事例
丁寧な「事業計画」策定支援でお客様の心をつかむ!
社長の四季ユーザー実践事例発表の中から、「社長の四季」「事業計画」を積極的に活用することによって、お客様の満足度アップ・事務所の付加価値収入につなげている事例をご紹介します。
「社長の四季」活用状況
平成22年4月からは積極的に活用し、現在50%ほどの実施状況となっています。提供する基準としては、比較的規模の大きな顧問先には必ず提供し、小規模でも決算診断に関心を示される経営者には提供するようにしています。
「社長の四季」運用上の工夫
1.当初、「社長の四季」実施が進まない要因として、ボリュームがあり過ぎるためどの部分を説明してよいかわからないという問題がありました。
→ 月次報告会、決算報告会の所内ロープレを実施して説明のポイントを絞る
2.社長の四季」を実施することが目的ではなく、経営者に現状と課題を理解してもらうことが目的。そのため経営者の理解度、納得度、満足度をフォローする必要がある。
→決算報告会終了後に社長様に、決算報告会の満足度を尋ねるアンケートを開始しました。その際、事業承継や相続対策、新規紹介についても尋ねるようにし、少しずつ実績につながるようになりました。
3.決算報告会の最後は、未来(来期)の展望を聞き出すようにしています。項目としては、
A:必要返済額は?必要税引後利益は?必要な粗利益は?必要な売上は?必要な行動は?
B:マネージメントパワーでの自己診断
「事業計画」の展開
私は「事業計画」には思い入れがあります。なぜなら、私どもの理念が、「お客様の100年の繁栄」のお手伝いだからです。お客様がずっと利益を出し続けるには、過去の分析に立った「未来への意思」⇒「経営計画」が一番大事だと思うからです。
「事業計画システム」の活用法
さらっとバージョン
経営者に、2~3時間インタビューの時間をとってもらい、近未来の、「売上」「利益」「顧客」「商品・サービス」「経営方針」「具体的行動」を聞き取り、担当者が「数値計画」「行動計画」 の素案を作成、提示。
《弱点》
- 他人が作ってくれた⇒実効性乏しい
- 報酬も安価になりがち。
がっつりバージョン
会計事務所が「経営理念」から「数値計画」、「行動計画」にいたるまで、首尾一貫して、経営者の助手席に座る気持ちで、じっくり作り上げていく。
《長所》
- 社長が投入した、時間、努力、頭の整理の分だけ、経営計画に魂が入る。
- 自家製のものなので、社員に伝える時も迫力が出る
- 社長に満足してもらえば、相応の報酬にもつながる
「事業計画」の展開例
毎月1回、3時間、顧問先から3名、事務所から2名参加して「商
工会議所」で検討会を実施。
第1回 経営理念の必要性と外部環境分析
第2回 自社事業分析と事業領域の検討
第3回 今後の方向性と行動計画
第4回 中期経営計画・短期経営計画
第5回 事業計画書の発表
『経営理念』の構築に力点を置くことにより、事業計画に魂が入り経営のバイブルとなります。