営業利益増加率
売上高の増加だけでは、単なる量的規模の拡大にすぎないので、利益を犠牲にした売上増の可能性もあります。そこで、それを補足するために見るのが、この営業利益の増加率です。これが前年度より増加しているとすると、どうして生じたかに関して、増収増益型、減収増益型に分類することができます。増収増益型は、量的にも質的にも拡大しているので、一応喜ばしいものといえますが、減収増益型の場合は、その中味の分析が必要となります。特に、このケースの営業利益の増加原因は、売上原価の減少、又は、販売費一般管理費の減少が考えられますが、売上原価の場合は、競合他社の参入、販売費一般管理費の場合は、販売力の低下等が時期以降にどのような影響を与えるかを考えておかなければならず、単純に喜んでばかりいるわけにはいきません。