健全性
「健全性」というと、人間で言えば、「どれだけ健康的かどうか」という印象があるのではないでしょうか。良い健康状態というのは、丈夫な身体を持ち、イキイキとしている状態です。それは、「会社」で言えば、自己資本が充実して豊富にあり、他人資本に依存していない状態で、健康そのものです。健全性は、貸借対照表だけで評価する事が特徴でもあります。
ご存じの通り健全性は、貸借対照表での各種のバランスを見てその度合いを見ます。総資本と自己資本の割合を見て自己資本の割合が多ければ健全性は高いと言えます。また、自己資本と固定資産とのバランスを見た場合は、固定資産のように長い期間において使用する資産は、自己資本ですべてを賄えているのが理想です。流動負債の金額よりも流動資産の金額が多ければ、1年以内に支払わなければならない流動負債は、現状の流動資産で支払えると言うことになりますから健全性は高いと評価されます。
会社を健全化させるためには、どんな考え方の連動性が良いでしょう。例えばこんな感じでいかがでしょう。【会社を健全化させる】→【利益を上げる】→【自己資本が増える】→【倒産しない会社になる】。
会社はまさしく生き物です。継続していくからには、人間と同じように変化していきます。変化は、膨張もあれば、縮むこともあります。「良い成長」をしていくために計画的に縮んだり伸びたりしながら一定以上の健全性を維持していくと良いのです。