1人当たり営業利益
営業利益については、すでに収益性の分析で明らかにしていますが、これについても、その絶対額、あるいは、投下資本との関係だけでなく、1人当たりという視点が重要です。社員1人当たりのベースで考えたとき、うちの社員は、どれだけの営業利益を稼いだのかというのがこの指標です。絶対額としての営業利益を増やしたいだけならば、赤字にならない限り販売を多くすることです。そして、販売を多くするためには、営業マンをできるだけ多く投入したり、販売拠点を沢山出したりすることが重要となります。
しかし、このようなやり方では、真の意味での生産性の向上は図れません。筋肉質の営業利益ということになると、この営業利益が何人によってもたらされたか、すなわち1人当たりの営業利益が重要となります。拡大、膨張一本やりの営業から効率の良い生産性の高い営業をみるために重要な指標です。