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株式会社プロス/社長の四季

決算用語集:経営分析編

会計事務所・経営者のための決算用語集

売上高営業利益率

企業活動の具体的な流れを見ると、商品の販売であれば、仕入れて→販売して→利益を得るというプロセスをたどりますし、サービス業なら、サービスの提供→利益を得るというプロセスとなり、製造業なら、材料仕入→製造→販売→利益を得るというプロセスをたどります。ここでは、3つの業種に共通するものとして、販売活動があり、それが売上と呼ばれるものです。これに対して、財貨、サービスの対価に対する犠牲となるべき負担がありますが、これが原価といわれるものです。そして、販売活動→購入活動、生産活動→営業活動という一連の効率を見るのが、売上高営業利益率です。すなわち、販売(売上)によって、どれだけの営業利益を稼いだかをみる指標です。一定の販売活動をするのには、必ず一定にコストを掛けねばなりません。このコストの中心となるものが、直接的なコストである原価と、間接的コストである販売管理費です。もし、これが赤字。つまり、営業利益がマイナスということになりますと、売れば売る程、損を被ることになりますので、営業活動は止めるべきであるという結論になります。

銀行の融資を行うときには、営業利益が2年連続して赤字の場合には、要注意とみなされます。特にこの指標は、企業が沢山の部門をもっていて、全体としては、営業利益はでているが、個別個別の部門でみると、営業赤字のところがあるということになると、その部門の廃止を考える際に参考になります。どの部門が赤字であったり、どの製品が赤字であったり、どの地域が赤字であったりとセグメント別の損益状況が把握するのに大変便利です。いずれにしても、この売上高営業利益率を見ることによって、販売の営業効率が判定できますので、もし営業利益率が低いとなると、その原因は、販売価格の問題(価格戦略の問題)なのか、原価の問題(仕入価格や製造原価の問題)なのか。営業経費がかかりすぎる(販売費の問題)のかについて、更なる分析をしていく必要があります。

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