売上高経常利益率
営業利益は、企業が営業活動によって、どれだけの利益を稼いだかを見るもので、それによって、営業効率がわかります。しかし、企業は、営業活動を中心にしているとはいえ、営業活動のみで成り立っているわけではありません。資金の調達に関連する財務活動も重要です。特に借入金の多い企業では、せっかく営業活動で稼いでも、借入金等の金利で消えてしまうことも珍しくありません。その意味で、財務活動までを含めた、通常必要と考えられる経営活動の成果は重要です。経営活動による利益を経常利益といいますが、この経常利益こそが、企業の正常な経営活動に対する稼ぎといえます。
企業活動は、事業目的を中心として、それを反復、継続していく姿ととらえることができます。その結果としての利益は、同じような活動をしていれば、同じような利益がでるはずであるという意味で将来への予測可能性を含んでいます。経常利益には、そのような機能をもっています。売上高経常利益率は、経常利益を分子とし、売上高を分母としており、企業の正常な経営活動の利益が、販売活動によって、どの程度もたらされたかを明らかするものであり、販売活動に対する経営効率の良し悪しを判定するのに利用できる指標です。
