2026/11/02世間の学校
話題の企業「東洋水産」
社名からわかるように、戦後(1948 年)水産事業からスタートし、今では即席麺のト
ップメーカーとして、日清食品としのぎを削っている。水産事業からスタートした会社は
多いが(マルハニチロ→ウミウスと社名を変更、ニッスイ、ニチレイ)。この会社ほど変
身度の高い会社はない。水産業は漁場で魚を捕ってきて、陸にあげて保管し、東京の築地
に持って行き、セリで落とされ、各魚屋さんで売られる(料理屋、鮨屋等もある)。この
業界では、いかに魚の鮮度を守るか、保存方法をどうするかが生き残り戦略となる。冷蔵
庫事業、缶詰、冷凍物流と広げるのが通常だが、この会社は違う。全く異質(?)の世界と
もいえる即席麺の世界へ進出し、しかも早い段階から海外展開し、マルちゃんブランドは、
アメリカ、メキシコでも圧倒的支持を集めている。
2026 年3月期は連結売上高5,366億、営業利益857億、営業利益率はなんと16%で、食
品業界では珍しいほどの高収益企業。そのヒミツはどこにあるのか。徹底した省力化、無
人化、従業員の少なさだ。これだけの売上で4,700人程度。ライバルの日清食品が連結売
上高7,881億、営業利益623億で従業員数が約18,000人と桁違いの差だ。株式市場では、
これを評価して、企業価値の代表とされる株式時価総額で東洋水産は日清食品を抜いてい
る。食料品業界にもこんなすごい会社があることを忘れないで欲しい。