2026/08/27世間の学校
数字は語る「40年ぶり」
企業の評価をする時に、企業の価値はどれ位あるとみるか。それは、どうやって計算す
るのか。どれだけの財産を持っているかという純資産ベースで考えるか、その純資産を時
価換算(時価のあるもの)して求めるのか。それとも一定の利益を毎期安定的に生み出し
ているとすれば、それを一定の割合で収益還元して求めるのか。いろいろな考え方がある
が、1つの考え方として、株式時価総額という考え方がある。今現在の株価でその会社が
発行している全ての発行済株式総数を購入したとしたら一体いくらとなるのか。現実的に
は全ての株式をその時の時価を購入するとは不可能であるが、仮定としてそのように考え
た場合の金額が株式時価総額である。
この株式時価総額で2026年7月13日に三菱UFJフィナンシャルグループが日本企業の
株式時価総額で初めてトップとなった。その金額は42兆円で半導体メモリー大手のキオ
クシアホールディングスや、トヨタ自動車を上回りトップに立った。金融機関がトップに
なるのは、1986年の旧住友銀行(現三井住友フィナンシャルグループ)以来40年ぶりと
いえる。バブル崩壊以降の歴史的な低金利に悩み続けて苦しんできた金融業界。低金利時
代を乗り越えて40年ぶりの復権といえる。バブル崩壊後、不良債権問題に苦しみ、公的
資金の導入、合併、買収の大型再編を経てようやく40年ぶりの復権と言える。1996年に
三菱銀行と東京銀行が合併し、東京三菱銀行へ。2006 年に UFJ 銀行(三和銀行と東海銀
行が2002年に合併)と合併し、三菱東京UFJ銀行となり、現在の三菱UFJ銀行へ。現在
の三菱UFJフィナンシャルグループはかつての都市銀行である三菱銀行、東京銀行、三和
銀行、東海銀行の4つが1つとなった形で、4つが1つになってようやく金融業の復活と
なった。随分時間がかかったが、40 年ぶりに金融業の復活となったとみるべきだろう。
都市銀行の再編は終了し銀行が守りから攻めに入り、それを象徴するのが株式市場での評
価といえるのではないか。それにしても40年は長かった。