2026/07/16世間の学校
人を読む「角野隼斗(すみのはやと)」
「天は二物を与えず」とはよく言われる格言であり、多くの才能に恵まれた人でも本業
として成功するには、1つに限定したり、1つに集中するのが一般的だ。しかし、大谷翔
平の二刀流ではないが、優れた才能を2つの領域で発揮する人もいる。今回取り上げる角
野隼斗はそんな1人だ。
母親がピアノの先生だったことから、幼い頃からピアノを習い(3 歳)、その才能は注
目され、9歳の時にはテレビ番組にも出演し、絶対音感や作曲能力を有する児童として注
目されていた。彼の才能は、音楽だけでなく、学業も優秀で算数大好きな少年は、最難関
中学の開成中学に入学し、その後東大に行くか、東京芸大に行くか迷ったあげく、現役で
東京大学理科1類に合格し、工学部の計数工学科数理情報工学コースへと進む。これも音
楽の自動採譜と自動編曲を研究するためという。研究の傍らピアノは続けて2018年に出
場した日本最大規模のコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」で最上位の特級
グランプリを受賞し、これをきっかけに本格的に演奏活動を始める。
そして、2021年にはピアノの世界最高峰といわれる「ショパン国際ピアノコンクール」
に出場して、セミファイナルまで進んだ。2025年には、「世界屈指の音楽の殿堂」と呼ば
れるニューヨークのカーネギーホールで初のソロリサイタルを開いた。今や拠点をニュー
ヨークへ移し、アメリカ、日本、ヨーロッパを1年で1/3ずつ巡りながら演奏活動をして
いる。日本人にも世界で活躍するこんなに素晴らしい人がいることに我々日本人は、もっ
と自信を持って欲しいものだ。