2026/06/05世間の学校
話題の企業「ロレックス」
日本人のモノ作りの素晴らしさは世界的に有名で、安くて、きれいで、品質もよい。こ
んな素晴らしいモノが売れない訳はない。しかし、売れたからといって、儲かっていると
は限らない。その答えは、スイスの時計メーカー「ロレックス」に聞いてみると良い。日
本の時計メーカーといえば、セイコー、シチズン、カシオが有名だ。最新のデジタル機能
を備え、正確な時間を刻み、電池は太陽からの取り替えなしで10年以上も持つ。丈夫で
長持ち、高性能で多機能でもある。しかも安いとくれば、世界中で売れるはず。しかし、
売れても利益は少ない。どうしてなのか。
売価の設定が悪いのか。原価が高いのか。販売管理費が高いのか...。これに対してス
イスの時計メーカーである「ロレックス」は、高級時計として世界中の富裕層を虜にして
いる。ここで時計、特に腕時計の機能について考えてみたい。腕時計は、自分で見ること
が出来るだけでなく、他人も見ることが出来る。誰でも見ることが出来る。まさに外観そ
のものだ。多くの人は、外観を見て、その人を判断している。外観でわかるその人の持ち
物は、メガネ、服、スカーフ、バッグ、靴...いろいろあるが、何気なく分かるものの代表
が時計だ。その時計は時刻、それも正確な時刻を知りたいと考えたのが日本の時計メーカ
ー。それに対して、ロレックスは単なる時計ではなく「成功とステータスシンボルのアク
セサリー」として、考えた点にある。ロレックスの時計の平均小売価格は2017年で1万
100 スイスフラン(約200万円)から2024年には、1万3,100スイスフラン(約260万円)
と30%以上もupした。こんなに高い時計でも欲しがる人は結構多いという。ぜひデパー
トや専門店の時計売場を見学して日本の時計との違いを考えて欲しいものだ。ここには、
モノやサービスを販売する目的を考える上で貴重な現実を知ることが出来る宝庫がある。