2026/05/07世間の学校
話題の企業「三省堂書店」
本は読まない。本は買わない。本は売れない。そうなるとどうなるか。日本の本屋は過
去 20 年で半減している。2003 年には、2 万店以上の本屋があったが、2020 年には、本屋
が 1 万店を割り込んだ。町の本屋さんは、地域の文化のシンボルであったものが、どんど
ん減少している。
そして、今も減少しており、減少に歯止めがかからない。2024 年 3 月時点で、全国の
市町村の約 28%に書店が存在しない。いわゆる「書店ゼロ」となっている。その原因と
しては、①電子書籍の普及(紙の出版物の売上減少) ②オンライン書店の台頭(Amazon
などのネット書店へ顧客が流出) ③経営難による後継者難(低い粗利益率、約 2 割、高
コスト構造、売れ残りの返品制度という委託販売制度の弊害により、薄利多売の経営が成
り立たなくなっている)。
そんな出版不況、書店不況の中、2026 年 3 月 19 日、日本の本屋の総本山ともいうべき
東京千代田区、神田神保町に 4 年ぶりに三省堂書店がオープンした。どんな本屋が誕生す
るのか、注目の的となっている。いわゆる伝統的な本屋はどんどんなくなり、丸善、紀伊
國屋といった大型書店が都心にある中、どんな書店が誕生するか。この業界の新しい生き
残りはどうなるか。新本店では、書店は 1~3 階だけ、4 階には集英社の漫画グッズ店、5
~13 階は企業のオフィスとなっている。書店の売場面積や本の在庫は従来の 7 割程度。
いわゆる書店としての売り上げ目標は 22 年度の半分程度とし、テナント収入で賄うとい
う。新しい書店のあり方としてのモデルケースとなるかも。日本橋の丸善本店との対比を
しながら、ぜひ見学して欲しいものだ。企業業績が苦しくって来た時、最後に助けてくれ
るのは不動産かもしれない。