2026/05/07世間の学校
時流を読む「土地の価格はどうなる -公示地価、5 年連続上昇-」
経営を構成するものに、ヒト、モノ、カネがあるといわれている。経営者としては、当
然これらのヒト、モノ、カネに関する情報に無関心ではいられない。その意味で関心の中
心はおそらく価格ではないかと思われる。ヒトの価格としての賃金の状況はどうなってい
るのだろうか。モノの価格としての物価状況はどうなっているのだろうか。カネの価格で
ある金利や企業の価格である株価はどうなっているのだろうか。今回取り上げるのはモノ
の価格のうち、とりわけ重要な土地の価格について考えてみる。
土地の取引は個人にとって一生に一度と言われるくらいの大きな買い物となるケース
が多い。金額が大きいので慎重になるはず。しかし、状況によっては、売り急ぎや買い急
ぎ等で予想外の価格がつくこともある。政府関係機関は、全国の土地取引の動向を踏まえ
て1年に3回にわたり公表している。国土交通省が3月に公表する公示地価、国税庁が7月に
公表する路線価、国土交通省が9月に公表する基準地価(都道府県地価調査)がある。公
表する土地価格のトップバッターである公示地価が今年の3月17日に公表された。2026年1
月1日現在の公示地価は全用途の全国平均が前年比2.8%上昇し、5年連続でプラスになり、
伸び幅はバブル期以降で最大となった。要するに土地の取引は活発で、土地の価格は全国
的に上昇しているということだ。
東京の都心を中心としたマンション価格が1億円を越えたという話はあったが、今回は
全国的に土地の価格が上昇しているようだ。上昇幅は地域ごとによって異なるが、この動
きから目が離せない。そして、この土地価格の上昇を支えるのが銀行融資であり、この銀
行の金利からも目が離せない。景気のサイクルは5年位の周期の変動があり、この5年連続
の上昇は気になるところだ。人口減少時代において、住宅需要は減っていくのではないか。
全国に空き家の数が約900万戸もあるというのに、土地価格の上昇はいつまで続くのか注
意深く見守っていく必要がありそうだ。