2026/04/03世間の学校
人を読む「永山祐子-建築家-」
どんな人にも思いがけない「きっかけ」や「出会い」がその人のその後の人生を大きく
変える契機となることがある。この人もそんな一人だ。今、最も光り輝いている女性建築
家の第一人者の永山祐子だ。2025 年は彼女にとって画期的な年となったようだ。日経の
ウーマン・オブ・ザ・イヤーをもらい、著作物も出版し、なんといっても大きいのが大阪
関西万博となる。
今でこそ、超一流の建築家となっているが、幼少期から建築家を目指していたわけでは
ない。小さな時から理系科目が得意で、高校時代は父親のように生物・物理学の道を歩も
うとしていたようだ。それが友人の一言で変わったという。進路を決める高校 3 年生の時、
友人が「建築の道に進みたい」と話しているのを聞いて、自分もやってみようと考えたら
しい。人生における一言の恐ろしさである。人はその一言で励まされたり、いろんな思い
をするもの。その一言がその後の人生を大きく変える転機となることは、意外と多い。そ
こで、とにかく建築家になるにはどうすれば良いのか。建築を学べる学校を調べて、昭和
女子大学生活科学部生活美学科(現在の環境デザイン学部環境デザイン学科)に進み、卒
業後は憧れの青木淳建築計画事務所に就職。青木事務所は 4 年で事務所をやめてもらうの
が常態であり、彼女も 4 年間在籍して 1998 年に独立。ルイ・ヴィトン京都大丸店、カヤ
バ珈琲、新宿東急の歌舞伎町タワーの外装、ドバイ万博日本館、そして、大阪関西万博の
ノモの国...。ぜひ彼女の仕事に注目してもらいたい。建築界は男性社会と思われがちだ
が、多くの女性が活躍していることを知るべきである。また、建築界のノーベル賞といわ
れるブリッカー賞の受賞者も日本が世界で最も多くいることも注目して欲しい。