2025/12/02世間の学校
話題の企業「地方スーパー(ヤオコー、カスミ、ライフ、平和堂・・・)」
全国展開している総合スーパーが苦戦しているのに対して、地域密着型のスーパー(北
海道のアークス、イオン北海道、コープさっぽろ、東北のヨークベニマル、ユニバース、
イオン東北、関東のヤオコー、カスミ、ライフ、中部のユニー、バロー、マックバリュ東
海、近畿の平和堂、関西フードマーケット、オークワ、中国の天満屋ストア、イズミ、丸
久、四国のフジ、キョーエイ、マルヨシセンター、九州、沖縄のトライアルカンパニー、
イオン九州、サンエー)が元気でがんばっている。
小売り流通業は戦後の百貨店から、総合スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグス
トア、そして、最近のロピア、オーケー、ドンキホーテと目まぐるしく変化しているが、
着実に進化している会社がある。地方スーパーといわれる地域密着型スーパーである。大
手スーパーの撤退後に中堅のスーパーが出店して繁盛店となっている例もある。かつての
全国展開した大手 GMS(ダイエー、ヨーカ堂、西友等)は、低価格(安さ)の大量販売で、
全国支配をしていた。その中味は、価格の安さだけで勝負してきた。
しかし、価格だけで本当に勝負することができるのだろうか。人口が減少している地方
の市場で小売業が生き残るには、価格の安さだけでなく、地域特性、独特の食習慣、食文
化を知り、それに対応するきめ細やかな努力が不可欠。現在の地方スーパーは、それを実
践しており、その勢いは止まらない。地域ごとに大幅な権限委譲と地域ごとの個別対応が
重要なのかもしれない。