会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
言葉は語る「のれんとその償却」

 日進月歩から、秒進分歩といわれる位、経済社会の進化、変化はすさまじい。まさにス
ピードの時代である。スピードの時代にあたっては、事業拡大の方法にも変化をもたらす。
伝統的な事業拡大方法は次のとおり。土地を取得して工場を建築して、機械を設置して、
従業員を募集して、さあ稼働といったところだ。この伝統的手法では新規事業に着手して
から実際に稼働するまでに 5~6 年もかかってしまう。5~6 年先の経済状況は今とは全く
変わっているかもしれない。そんな事をするより、既に存在している企業そのものを買い
取ってしまう方が手っ取り早い。こうして世は M&A(合併と買収)の全盛時代となってい
る。

 M&A で一番やっかいなのが、のれんとその償却である。M&A によって取得した企業の純
資産(帳簿価格)と買収代金に差があると「のれん」が発生する。この「のれん」をめぐ
る会計処理について、日本基準と国際会計基準では差がある。日本基準では、この「のれ
ん」は、超過収益力といわれるが、これは時間とともにその価値が減少するものと考え、
定期的に償却することが求められる。

 これに対して、国際会計基準(IFRS)や米国基準では、定期的な償却ではなく、毎期毎期
その価値を判定し、企業価値が下がったときのみ、減損処理をすることになっている。ス
タートアップ企業の買収を容易にするためには、のれんの定期的償却は負担になるし、会
計の国際的な統一の点からも M&A の定期的償却が不要の方向性への会計基準の変更が始
まりだした。この動きは非常に大きなインパクトを会社経営にもたらすと考えられる。中
小企業においても M&A は決して珍しい出来事ではなく、日常的な経営課題となっている。
この「のれん」問題は大企業だけの問題ではない。この動きを注意深く見守っていく必要
がありそうだ。

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取締役会長
浅沼邦夫