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株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

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世間の学校
時流を読む「アメリカ国債の格下げへ」

 国債や社債の場合、長期間にわたって借り続けるため、満期(期限)が来た時に果たし
て元本や金利を返済することが出来るのだろうか。その心配は、その資金調達にどう反映
されるのか。危険なところに貸す以上それなりの金利が求められるのは当然である。その
ため危険な企業等への貸付はより高い金利での資金調達に反映される。そして、元金、利
息の返済能力はどのくらいあるのかを調べるのが格付会社の仕事である。とりわけ、国家
の債務である国債の格付けは、最高格付け(ソブリン格付)として、国ごとのカントリー
リスクを反映する。国家の格付を最高位として、その国の企業の格付けが行われる。そし
て、この国債の信用格付を行っている重要な3社として、ムーディーズ、S&P、フィッチが
有名。アメリカは経済力は落ちてきたとはいえ、今でも最強の国家であることには変わり
はない。

 そのアメリカ国債の信用格付けが、ムーディーズ・レーティングス社で最上位から格下
げとなった(2025年5月16日)。Aaa(トリプルA相当)からAa1(ダブルAプラス相当)に格
付けが格下げとなった。他の大手格付会社のS&Pやフィッチではすでに格下げを行ってお
り、大手3社の最後の砦でもある格下げが行われたことになる。これはまさにドルに対す
る信頼の問題である。我々は一生懸命働いて、貯金をし、老後の生活を考える必要がある。
その際、フローからストックへの転換となるが、ストックとしていかなる資産を持つべき
か(現金か、預金か、金か株式か債券か、それとも不動産か...)その資産をどの通貨で持
つか(円か米ドルか、ユーロか、それとも人民元やスイスフランか...)ドル資産こそ最強
資産と言われた時代が終わりそうになっている。

 しかし、それでは、どの通貨が良いのか。混迷の時代になりつつある。そして、このド
ルの信認の低下はドル安、債券安、金利高、株安へと連鎖していくのだろうか。ドルの動
きを慎重に見守っていく必要がありそうだ。

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取締役会長
浅沼邦夫