2025/05/30世間の学校
数字は語る「4,000 万人」
最近、日本各地でやたらと外国人が目につく。仕事で来る外国人もいるが、多くの外国
人は旅行者だ。それも東京、大阪、名古屋と行った大都市ばかりでなく、京都、奈良、鎌
倉、日光といった文化の町、さらには、ひなびた田舎の町まで。こんな所まで来るのかと
いうのが率直な印象だ。新型コロナ禍も終わり、飛行機が正常化するに従い、外国人旅行
者が増えていることだけは確かなようだ。JTB は、2025 年の年間旅行動向の見通しを発表
した。それによると、インバウンド(訪日外国人)は、2024 年を 9%上回り、初めて 4,000
万人台となる見込みだそうだ。
日本はきれい、安全、安い、食べ物はおいしい。歴史や文化が多い、自然も結構楽しめ
るし、レジャー施設やエンタメも多くそろっており、何より交通アクセスが便利だし、治
安も大変良いと、多くの外国人から高い評価を受けている。特に 2025 年度は、大阪関西
万博と、瀬戸内国際芸術祭というビッグイベントもあり、ビッグチャンスとなっている。
あまりの訪日外国人の多さに人気スポットでは、オーバーツーリズム(観光公害)の弊害
も見られる。確かに外国人の中には、マナーの悪い者もいるが、そうしたマイナス面には
適切に対応して、プラス面のインバウンド消費効果は大きく、日本経済に与える影響も大
きい事を大切にしたい。人口減少で低成長の日本にとって。インバウンドは、これからの
日本経済のキーになるはずだ。