2025/05/30世間の学校
時流を読む「EXPO2025-大阪万博 55 年ぶりの開催-」
今から約半世紀前(1970年)に大阪万博は開催された。当時は、日本が高度経済成長でGDP
の実質成長率は10%以上もあり、高齢化率は7.1%と低く、若い日本、伸び盛りの日本で、
テーマが「人類の進歩と調和」に6,000万人以上が訪れたという。ところで、今回のテー
マは「いのち輝く未来社会のデザイン」。予想来場者数約3,000万弱と見込まれ、前回と
比べて盛り上がりを欠くという。しかし、スタートしてみると、さにあらずの活況を呈し
ている。
2025年4月13日から大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)で大阪市開催の万博が「いのち
輝く未来社会のデザイン」をテーマに10月13日までの184日間開催される。会場中央には、
世界最大の木造建築となる大屋根リングを囲み、国内外の多彩なパビリオン(158カ国、
地域が参加)が来場者を迎える。最先端の科学技術や多様な文化を体感できる絶好の機会
となっている。SDGs(持続可能な開発目標)および、日本の国家戦略Society5.0の実現に
貢献する万博を目指すという。今まさに混迷を深める世界経済。分断される世界を何とか
越える契機になるかも注目。
第一回の万国博覧会は1851年5月1日にイギリスのロンドンで開催された(ロンドン万国
博覧会)。当時のイギリスは18世紀末から始まった産業革命により農業社会から工業社会
への転換時期でもあり、イギリスの圧倒的な工業力を世界に知らしめた。EXPOの趣旨は今
でも変わらず、その時点の最先端技術のお披露目の感があり、夢や希望を乗せた一大イベ
ントとなっている。ぜひとも行って欲しいものだ。