会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
時流を読む「大卒初任給 30 万円時代」

 失われた20年、30年の平成時代においては、3つの過剰(人の過剰、設備の過剰、借金
の過剰)を是正するため、人を減らし、設備を縮小し、借金をひたすら返済し続けた。そ
のおかげで、長引くデフレ経済が常態化してきた。そのため人の採用は手控えられ、大卒
の初任給はいつしか20万円程度が当たり前の時代が長く続いた。それも今や終わりそうだ。
今やインフレの時代に入りつつある。金利の上昇と物価上昇が始まりだした。様々な要因
があるが、日常生活に不可欠な食料品(米、パン、バター、醤油、味噌、インスタント食
品、冷凍食品・・・)の値上がりはすさまじいものがある。それも、値上げすると数量が
減るのではないかという警戒心から少しずつ。1次値上げ、2次値上げ、3次値上げへと。

 新型コロナ禍や、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が食料品のみならず、エネルギ
ー価格も上昇している。物価上昇で、賃金据え置きでは、生活水準の切り下げとなり、労
働者の生活を困難にする。そのため、昨年の春闘(労使間の春季交渉)では、5%以上の
賃上げが実現した。

 背景にあるのは、物価問題と人手不足問題。企業にとって人材は最大の資産。優秀な人
材を少しでも多く欲しいところ。そのためには、5%の賃上げでは、不十分と将来を見据
えて大手企業が続々と大卒初任給30万円超えを表明し始めた。ファーストリテイリイング
(ユニクロ)、大成建設、三井住友銀行、ノジマ、JR東日本...。この動きは他の大企業
へも波及は必至。問題は中小企業。この動きにどう対応するのか。そしてこの動きは大卒
初任給にとどまらず、入社2年目、入社3年目...と、続いていくこと。そして、人件費全体
の押し上げへと進んでいく。高い人件費を払えない企業の淘汰が進んでいくのかもしれな
い。まさに人件費倒産、人手不足倒産が現実のものとなりつつある。

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取締役会長
浅沼邦夫