2025/02/27世間の学校
話題の企業「三菱 UFJ 銀行」
銀行と言えば最も信用されている会社。信用が全てといっても過言ではない。その銀行
の中の銀行と言われる三菱 UFJ 銀行でとんでもない事件が起きてしまった。
一般の顧客から見れば、様々な重要資産(現金預金、有価証券、不動産権利証、金塊、
宝石、絵画・・・)どこに保管しようかと悩むことがある。一番安全な場所に保管するの
が一番のはず。こうして選ばれた保管場所が銀行の貸金庫だ。この貸金庫の中には、一体
何が入っているのだろうか。本人のみ知る極秘データである。この貸金庫を開けられるの
は本人のみのはず。誰も開けることはできないと思われていた。
ところが、三菱 UFJ 銀行の練馬支店と玉川支店でとんでもない事件が発覚した(2024
年 10 月 31 日)。元行員が顧客の貸金庫約 60 名分を開き、中味を搾取したという。その被
害総額は時価数 10 数億円といわれる(元行員の供述)。全容解明には時間がかかるとはい
え、どうしてこんなことができたのだろうか。それも信用度の高い銀行で。銀行としては、
何としても全額賠償して信用維持をはかりたいところだが、この結果はどうなるのか。
どんな立派な銀行でも何が起こるかわからない時代になってきた。あなたの会社は大丈
夫ですか。どんなに大企業でも、どんなに内部統制を整備しても全ては人間が行うものと
いう、人間の本質については常に考えておかねばならない。「人」については、大企業も
中小企業もない。「人を見たら泥棒と思え」は、やはり経営の原点かもしれない。かとい
って、全く人を信用しない訳にもいかない。「信じて疑え」が妥当なところかもしれない。