2024/12/26世間の学校
話題の企業「井村屋グループ」
人口減少、少子高齢化がますます進む日本。食品業界は胃袋産業といわれるくらい、人
口にスライドする業界のみならず、国民性と食文化は深い繋がりがあり、土着性の高い産
業といわれている。しかし、日本だけを相手にしていたのでは先細りとなりかねない。そ
のため大手(味の素、日清食品、キッコーマン・・・)は、どんどん海外進出してその活
路を求めている。日本の食品企業は、世界的な企業になっているものが多い。その国に合
わせたのが加工技術の高さによるものだろう。
そんな日本にあって、日本国内をターゲットにしながら、着実に売上、利益を出してい
る企業がある。三重県津市に本社を置く井村屋グループである。創業は 1896 年(明治 29
年)で、100 年以上続く老舗である。肉まん、あんまん、あずきバーは有名。2024 年 3 月
期の連結売上高 482 億円、営業利益 25 億、当期純利益 10 億円は、いずれも過去最高。し
っかり利益を上げており、自己資本比率も 55%と堅実経営でもある。新製品を次から次
へと食品スーパー、コンビニ、ドラッグストアとその開発力、起動力には定評がある。ど
うしてそこまでやれるのか。その原点を探っていくと「人」に辿り着く。その典型は現会
長の中島信子に辿り着く。アルバイトで入社した女性が社長になったことでも有名だが、
いかに人を大切にし、人を活かすかの典型かもしれない。やはり経営は人が全てなのかも
しれない。