2024/11/13世間の学校
時流を読む「人手不足」~人が足りない時代への対応~
日本経済の現状を見ると、少子化の流れは留まることなく、人口減少待ったなしの時代
といえる。これからは、人手が不足する時代の到来と考えるべきかもしれない。仕事はあ
るけれども、これをこなすべき人がいない。今、あらゆる職場でこの声が聞こえてくる。
人口減少時代、少子高齢化の時代にあっては、絶対的な人口が少なくなっているのは当然
として、それに対応する仕事の方はどうか。
特に人手を要するのがサービス業。飲食、エンタメ、官公庁に教育の現場、介護の現
場・・・幅広い分野で人が足りないという悲鳴のようなものがあがっている。ビジネスの
世界では、効率を重視し、より少ない時間、より少ない人数でより効率的な成果が求めら
れる。しかし、それも絶対的な数量の確保(人数の確保)を前提としてのこと。人がいな
いことによって、仕事を断る時代が到来しそうだ。やる人がいなければ、仕事はできない。
東京の飲食店では、テーブル席は空いているのに飲食できない所が増えている。食事を
作る人々はいても、それを運ぶ人がいないからだ。そのため、お客を待たせたり断ったり
もしているようだ。これが、AI、IT の時代では、コンピューターが人に変わり、人がい
らなくなるという時代要請がある一方で、経済の成熟化、サービス化の時代では、ますま
す人手を必要としている。人があまったところから人が足りないところへの移動がスムー
ズに行くのか。もはや女性や高齢者の活用だけでは間に合わない時代に来ているのかもし
れない。女性の活用、高齢者の活用、外国人の活用という 3 点セットの活用は、ますます
求められる。人を安く使う時代は終わりそうだ。AI、IT の時代で人はいらなくなるとい
うのは嘘かもしれない。