2024/08/28世間の学校
数字は語る「72 兆円」
財務省が 2024 年 7 月 3 日、2023 年度の国の一般会計の決算概要を発表した。
国の税収が 72 兆 761 億円と 4 年連続で過去最高となった。2 年連続の 70 兆円越えへ。
国の借金(1,200 兆円)のことを考えると財政再建のチャンスと思われるも、相変わらず
のバラマキ財政でプライマリバランスはそう簡単ではなさそうだ。長期金利も 1%越えで、
金利のある世界は日本最大の借金王である国にとっては頭の痛い話でもある。ところで、
こんな経済状況なのに、何故税収が絶好調なのか。背景にあるのは、インフレ。
インフレは名目成長率を押し上げて税収にプラスに働く。法人税は円安で海外事業の利
益が膨らんだことが寄与して、15 兆 8,606 億で昨対 6.2%の伸び。所得税は企業の賃上げ
の動きの広がりで給与所得が増えたことが大きく、22 兆 529 億円。消費税も国内消費が
堅調だったことで 23 兆 922 億となり、基幹 3 税が税収全体を押し上げている。高成長、
高賃金、高消費で、成長、所得、消費の好循環が出て来ているのかもしれない。