2024/07/30世間の学校
人を読む「伊集院 光」
相田みつをの言葉(人間だもの-ひとつの事でもなかなか思うようにならぬものです。
だから私はひとつの事を一生けんめいやっているのです)ではないが、人間 1 つのことだ
けでもしっかりやることは大変なのに、多くの領域で活躍する人がいる。いわゆるマルチ
タレントといわれる人だ。あれもできるし、これもできるし、いろんな事のできる人。伊
集院光もそんな人のひとり。
タレント、俳優、お笑い芸人、ラジオパーソナリティと八面六臂の大活躍。東京都荒川
区の下町育ちで幼い頃より学校になじめず高校は中退。そして、自分で出来る職業を見つ
ける。それが落語家。叔父の知人の紹介で 1984 年(昭和 59 年)に三遊亭楽太郎(後の六
代目三遊亭円楽)に弟子入り。落語家三遊亭楽大として活躍後、1987 年ごろから伊集院
光として「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)や「Oh!デカナイト」(ニッポン放送)、
「深夜の馬鹿力」(TBS ラジオ)等でラジオパーソナリティとして人気上昇。
深夜ラジオ番組では、歯に衣着せない毒舌、タブーを恐れない軽妙なトークで人気に拍
車。今やお笑い番組、クイズ番組、100 分 de 名著などにも欠かせない、何でも出来るス
ーパースター的存在。彼のどこにそんな能力があるのか。全ての原点は落語にあるのでは。
お客の動きを巧みに察知して(相手を知る)、自分の言葉を語る(自分からの発信)のバ
ランスの良さ、良い聞き手と良い話し手のマッチングのできる人なのかもしれない。