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株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
話題の企業「トヨタ自動車」

 2024 年 5 月 8 日は、歴史に残る日となるかもしれない。何が起こったのかといえば、
わが国最大の企業、トヨタ自動車の決算発表日だ。その決算内容がとんでもないものだっ
たからだ。連結決算ベースで売上が 45 兆円、営業利益 5.3 兆円、当期利益 4.9 兆円とい
うとんでもない数字であり、いずれも我が国の歴史上過去最高という素晴らしいものだ。
営業利益 5.3 兆円は、他の企業の追随を許さない程のダントツの 1 位。向かうところ敵な
しの状況といえる。自動車業界でも世界 No.1 であり、企業価値の代表的指標でもある、
株式時価総額でも EV のテスラを抜いたようだ。

 日本経済の牽引役としてのトヨタ自動車の役割は大きい。自動車は、組み立て加工の代
表的産業であり、その部品点数は 3 万個以上と、関連する企業群は多い。タイヤ、鉄、樹
脂、バッテリー、ガラス、電子部品、オーディオ、ナビゲーター、...。ありとあらゆる企
業が、トヨタ自動車との関連性があり、その恩恵を受けている。その裾野の広さからその
影響力はとてつもなく大きい。トヨタによって儲けさせてもらっている企業のなんと多い
ことか。

 それでは、問題は何か。日本経済がトヨタ依存症となっており、「トヨタがこけたら皆
こけた」という状況の危うさである。アメリカでは、かつては鉄の時代の US スチール、
電気の時代の GE、自動車の時代のフォード、GM、そして情報化時代の GAFAM(グーグル、
アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)といった主役交代がしっかり進
んでいる。しかし、日本ではどうか。いつまでトヨタ自動車に依存しているのか。次の新
しい企業の出現が待たれる気がしてならない。そう考えるとトヨタ自動車の決算をそんな
に喜んでいられないのかもしれない。

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取締役会長
浅沼邦夫