2024/03/28世間の学校
話題の企業「ハードオフコーポレーション」
世の中、まわりを見れば品物でいっぱいあふれ回っている。あらゆる商品がお手頃な価格から
びっくりするような高額なものまで。豊かな社会といえばそれまでだが、大量生産、大量消費の
行き先が大量在庫ということか。それでは、家の中はどうか。やはり、いろんなモノであふれか
えっており、片付けられない人、ゴミ屋敷と言った言葉まで出てくる。大量廃棄の予備軍ばかり。
捨てられないから貯まるのか。その結果、「断捨離」という言葉やミニマリスト、こんまり「近
藤麻理恵」先生まで登場する。この余ったモノはどうなるのか。余ったモノの行き先はどこか。
墓場に向かうのか、再利用に向かうのか。そこに目を付けて大きなビジネスにした会社がある。
インターネットで中古品の売買をしたメルカリ、高級ブランド品に特化したコメ兵、金券類に限
定した大黒屋・・・。今回登場するのが、新潟県新発田市で創業した「ハードオフコーポレーシ
ョン」。リユース品店を運営する会社はリユース市場の拡大をテコに快進撃。2024 年 3 月期も、
2期連続で最高益を更新する見通し。一般的に小売業のビジネスモデルは、より安く仕入れて、よ
り高く売ることにより、利益を獲得する方式といわれている。しかし、この会社は違う。持ち込
まれた商品がいくらで売れるかを考える。そして、売上高粗利率約 70%になるような仕入価格を
決める。これが、買取り価格となる。つまり、売上、粗利、販管費のコントロール調整で利益を
だしているのだ。中古品の場合、お金目当てで持ち込む人々は圧倒的に少ない。不要だから持ち
込んだり、誰かに使って欲しいから持ち込むという現実から仕入価格の決定は圧倒的に買い手有
利。そんな状況をビジネスにどう生かすかを考えたのが当社。その着眼点は良し。リユース市場
はまだまだ伸びそうだ。