2024/03/28世間の学校
数字は語る「5%」
サラリーマンが仕事への熱意や職場への愛着がどれくらいあるのか。この指標が、従業員エン
ゲージメントといわれる。数字が高いほどサラリーマンがより主体的に仕事に取り組んでいるこ
とを意味する。これは、企業の業績や生産性にもろに影響を与えるもので、多くの経営者が注目
する。米ギャラップの「グローバル意識調査」によると、この割合が日本は 5%と調査した 145
カ国の中ではイタリアと並び最も低かった。世界平均は 23%であるので、かなり低いことがわ
かる。この数字は、ハッキリ言ってやる気のある社員が 20 人に 1 人しかいないことを意味する。
そんなに少ないのかというのが正直な実感。
社員が仕事を楽しんでやったり、仕事に喜びを感じたりすることは、企業業績や生産性の向上
に不可欠。どうしたら、そのような社員を作ることができるのか。日頃の経営者と従業員とのコ
ミュニケーションの取り方、コミュニケーションの内容、とりわけ、仕事について何をして欲し
いか、何を期待しているかが判らないようではダメ。コミュニケーションの質の向上が求められ
る。伝統的な従業員研修では、スキル中心の学習ばかりで、エンゲージメントの大切さが十分行
われていないのではないかと危惧されている。社員一人ひとりの強みを生かし、引き出していか
なければ会社は成長しない。経営者にとって、従業員のモチベーションは企業経営の肝であるこ
とを自覚して欲しい。