2024/02/28世間の学校
人を読む「さだ まさし」
世の中には、本当に多芸、多能、多才の人が結構いるものだ。「さだまさし」もその一人。
幼少よりバイオリンを学び、その才能を発揮するもクラシックから方向転換し、1972 年にフォー
クデュオ「グレープ」を結成し、1976 年にソロデビュー。それからは、周知の如く大活躍。
シンガーソングライター、小説家として数々のヒット曲、ベストセラーを量産。「雨やどり」「秋桜」
「関白宣言」「北の国から」「無縁坂」「防人の詩」「案山子」「道化師のソネット」といった国民
的ヒット曲の数々の他、NHK テレビ「鶴瓶の家族に乾杯」や「日本百名山」等のテーマソング、
更には小説家としても「解夏」「眉山」「かすていら」「精霊流し」「ちゃんぽん食べたか」「風に
立つライオン」といったベストセラーも。そして、現在、NHK「今夜も生でさだまさし」のキャス
ターとしても活躍。そして、コンサート回数も日本一の 4600 回超。
しかし、順風満帆に見えるさだまさしでも、未知の領域に入ると大やけどをする点は、絶好調の
中小企業が異業種参入する際にも見られる。さだまさしの例は、決して他人事ではない。そんなす
ごい人でも、かつて背負った借金は、35 億円。どうしてそんな借金を。どんな優れた人でも未知の
領域に手を出すと大やけどをする代表例。映画作りにあこがれて、映画制作へ。しかし、これは今ま
での歌作りや、曲作り、小説とは全く別の世界。出て来たのは、借金の山。「映画の制作という全く
未知の世界への参入は簡単なことではない。その失敗のツケが借金の山。しかも、35 億もの借金は大
変なもの。しかし、ここからがさだまさしの本領発揮。本業をしっかり持っている人は強い。
全国ツアーを展開し歌手という本業回帰で無事に借金を返済へ。