会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
時流を読む「日本買いは進むのか」

 経済活動の基本は企業活動にあり、企業活動の基本は投資にあり、この投資をどのタイミングで、どの位の
金額をどこの国で行えば最も多くの果実をもたらしてくれるのか。投資の時期と金額を別にすれば、どこの国
か、問題になる。東西冷戦の終結以降、グローバリズムが進行し、世界は一つになったとして、地政学的リス
クを考えず、場所の問題はコストの問題に置き換わってしまった。コスト面で有利な低賃金国への投資が加速
し、当時、世界最高の高賃金国、日本は見捨てられた状況にあった。

 しかし、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって、デカップリング(分断)やデリスキング(リスク
低減)が認識され、潮目が変わってきたようだ。ロシアのウクライナへの軍事侵攻から地政学リスクが増大し、
ロシア問題は、中国にも波及し、新たな投資先の選別が始まった。その国に投資しても急に法律を変えて全資
産、工場設備の没収や雇用継続の強制や資金移動の制限などが、ある日突然、一方的に行われるような国には
安心して投資は出来ない。

 そして、そうなると再び日本は有望な投資先に急上昇し始めた。まさに「日本買い」である。その理由とし
て考えられるものを列挙してみよう。
①法律制度がしっかりしている(法の支配が確立されており、いきなり財産を没収されたり、理由なく逮捕
されたり、身柄の拘束はない)
②治安が安定している(殺人や盗難といった事件が少なく、あっても早期に解決されており、生命、財産へ
の危機をあまり考慮しないで済む)
③資金調達が容易(金融市場が整備されており、金融市場が十分に機能しており、資金の移動が大量、短期、
安価に行える状況にある)
④物流制度がしっかりしている(交通インフラ、物流インフラが十分整備されており、モノの移動が大量、
短期、安価に行える状況にある)
⑤コミュニケーション(特に国際語である英語)が十分に行い易いこと
⑥AI、IT が進化しており、最先端の技術対応が出来ること
⑦経済活動の自由が十分に保証されていること
⑧外国人に対する差別がないこと
⑨海外取引に関するヒト、モノ、カネ、情報、技術が制約なく行えること
⑩土地、建物といった不動産取引が自由に行え、価格面でも安定していること
⑪労働の量と質の確保が担保されていること
⑫物価、特に賃金や不動産が安いこと(安定していること)
⑬生産市場としての魅力だけでなく人口 1 億 2,000 万で、GNP 世界第 3 位は、消費市場(人口、所得等)
としての魅力もあること
⑭賄賂、不正行為、財閥、政治家等の特殊な繋がりがないと仕事が出来ない社会でないこと
以上、どこをとっても、日本はかなり充実しており、これからの有望な市場となることは間違いなさそうだ。
日本再浮上する時代が近づいているのかもしれない。

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取締役会長
浅沼邦夫