会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
言葉は語る「代位弁済-企業倒産の先行指標-」

 企業経営をしていると、どうしても資金が足りなくなることがある。そんな時、今日はお金がないんで「支払
を待ってくれないか」と頼むとどうなるか。取引先や従業員は、1 回くらいは応じてくれるかもしれないが、危
ない取引先として、要注意企業とみなされるのではないだろうか。そして、相手先企業からみれば危ない企業と
警戒され、取引はなるべく縮小して、出来なければ取引をストップしようと考えるのが普通かもしれない。こう
して、支払が十分に行えない企業は、信頼を失い、市場から退出を余儀なくされるのが一般的な姿といえる。そ
こで、何としても約束の支払いだけはきちんと守っていこうということになる。しかし、資金不足は明らかなの
に、どうするのか。銀行や政府、自治体等からの資金調達(借入)に頼らざるを得ない。

 まず、ハードルが低く、金利が安い政府、自治体からの借入が考えられる。しかし、これは緊急では間に合わ
ないし、借入限度もそんなに多くはない。そこで銀行借入となるが、危ない会社や担保(不動産)のない会社に
簡単に貸すとは思えない。銀行が直接リスクをとって貸すか。リスクを取らずに保証料を払う(事実上の上乗せ
金利)ことで、保証協会経由で資金を貸付けるか。銀行にとって中小企業への融資は結構リスクが高い。担保物
件があれば、まだよいが、なければ、決算書への信頼のみでの貸付となる。そんなリスクを冒したくないとなれ
ば、保証料を支払って保証協会経由での貸付となる。保証付き融資の場合、債務者たる企業が借金返済が出来な
いと債務者に代って保証協会が代わりに弁済するという制度であり、これが、代位弁済といわれるもの。今、こ
の代位弁済が増えており、企業倒産の先行指標となっている。新型コロナ禍のゼロゼロ融資が事実上無審査融資
が行われたツケが来たようだ。この代位弁済の動きから目が離せない。大量倒産時代の予兆に見えて仕方ない。

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取締役会長
浅沼邦夫