2023/08/28世間の学校
人を読む「ホワイトハッカー」公的防衛から自己防衛の時代へ
世はまさに情報化の時代、正しい情報もあれば、フェイクニュースもあるし、どんなにセキュリティを厳格に
しても侵入者といわれるハッカー集団があとをたたない。特に、政府や公共機関や企業を狙ったサイバー攻撃が
増加、高度化し、その防衛を担うセキュリティ人材への需要が高まっている。その中でも、正義の技術者といわ
れる「ホワイトハッカー」の存在に今、注目が集まっている。これに対して、悪用、悪意を持つハッカー集団は
「ブラックハッカー」や「クラッカー」と呼ばれる。情報化時代は、情報こそが勝負の分かれ道。この情報管理
が適切に保護されているかが、企業の優劣を決めることになるかもしれない。特に、「極秘」情報をめぐっては
問題が多い。
かつての泥棒とそれを取り締まる警察官の関係の情報版ともいえるが、かつては、犯罪者に対する取り締まり
は、自己防衛を基礎におきながらも、公的防衛(警察が中心)で対応し、公的防衛中心で安心社会の実現を目指
していた。しかし、情報セキュリティの場合、フェイクの問題の他、その拡散性、広範性、それも短期間で生じ
る。危険性がある。選挙や、特許等の幅広い世界で各人が自己防衛を中心に考えねばならないとすると、そのコ
ストは計り知れない。情報化時代の安全性を担保するために、ホワイトハッカーの存在は欠かせない。この人財
の広がりは不可欠な時代になったようだ。