2023/08/28世間の学校
時流を読む「値上げと節約志向」
新型コロナ禍で需要が縮小し、経済の落込みが見られるのではないかといわれたのが 3 年以上も前。ようやく
コロナ禍が落ち着いたと思ったら、2022.2.24 のロシアによるウクライナへの軍事侵攻。これによって天然ガ
ス、石油といったエネルギー価格の高騰。小麦、大豆といった食料品の主原料の値上がりで、まさに値上げ、
値上げのオンパレード。町のスーパーに行けば、食料品、紙製品を始めとして、殆どの商品の値上げが進んで
いる。それも、第 1 回、第 2 回、第 3 回と何回も値上げしているようだ。ガス代や電気代も 20%以上の値上
げが行われようとしている。物価の高騰だ。物価高以上に賃金が up しない限り、実質賃金は低下し、生活水準
が下がることを意味する。給料が増えない以上、生活は苦しくなるばかりだ。
そこで政府や経済団体(経団連、同友会)も賃上げを容認し始めている。労働組合の総本山である連合も 5%
の賃上げを考えているようだが決着は 4%台。賃上げ問題は複雑だ。大企業で収益力が高く、生産性も高い企業
なら賃上げ吸収力があるかもしれない。しかし、中小企業は、赤字企業が多く、賃上げ余力に乏しい。サラリー
マンの大部分は中小企業に勤めている。中小企業では、賃上げは難しい。そうなるとどうなるか。節約しか自
のではないか。中小企業も節約対応の経営を考えておく必要がありそうだ。