会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
時流を読む「軍事費の増大は何をもたらすか」

 2022 年 2 月 24 日のロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから 1 年以上が経つ。なかなか終わりの
見えない戦争に突入している。第二次世界大戦後の国際秩序は国際連合(国連)を中心として核兵器を保有す
るという特権的地位を与えられた。常任理事国の 5 カ国(アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国)を
中心として力による現状変更は行われないこと、そして、核兵器の戦争使用はないとの前提によって世界の秩序
は維持されてきた。米ソの冷戦時代、ベルリンの壁崩壊等、数多くの事件はあったものの、何とか、世界の秩序
は保たれてきた。

 しかし、今度のロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって、戦後の国連の秩序は崩壊し始めた。各国は、
自国の防衛に必死になり、世界の軍事費は増加の一途。隣が軍事費を増やせば、その隣も軍事脅威に対抗する
ために軍事費を増やす。相手がミサイルを持てばこちらもミサイルを持つ。より高度な軍事技術へ止めどもな
く増えていく。核兵器だって、全ての国が持つようになるかもしれない。こうして、どんどん世界中の軍事費
は増加するばかり。歯止めはあるのか。笑い話ではないが、泥棒をなくすには、どうしたら良いのか。みんな
が警察官なれば、泥棒はいなくなる。それでは、その警察官の生活は誰が支えるのか。これと同じ論理が軍事
費にも言えるのではないか。

 軍事費や軍人は生産活動に直接的に貢献するものではない。従って、供給は増えないにも関わらず軍事費や軍
人の給料で需要は増えていく。そう、軍事費の増加は、インフレ要因となって一般市民生活を脅かす可能性がある。その時、民主主義が機能している国家では国民が軍事費増大に対して No といって歯止めが生じるかもしれ
ない。それが対GDPの 1%なのか、2%なのか。どこまでいくのか。歯止めのきかない軍事費の増大、国防費
の増大とそれを賄う国家予算の増大、そして、その国家予算は誰が支えるのか。国の借金か、増税か。いずれに
しても国民生活は苦しくなり、物価は上がり、インフレの時代に入りそうだ。

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取締役会長
浅沼邦夫