会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
言葉は語る「合成燃料」

 「合成燃料」と聞いて、それって何?と思う人がいるかもしれない。しかし、ここには、重要な意味がある。
日本の経済を最も強く引っ張っているのが自動車業界。その自動車業界は膨大な下請け企業を持っており、裾野
も広く、雇用も大きい。そう、自動車業界が今後もし衰退していくとしたら、日本経済の将来は危ういかもしれ
ない。その自動車業界に激震が走っている。環境規制で、EU は 2050 年の温暖化ガスの排出ゼロを宣言。その
対策の一環として内燃機関車の新車販売を 2035 年までに禁止する準備をすすめていた。日本の得意とするガソ
リン車が売れないという危機的状況に追い込まれた。

 しかし、よく考えてみると自動車だけを捉えてゼロエミッションを考えるのはおかしい。製造~流通~利用の
各レベルの全ての段階を合計して温暖化ガスを考えるべきではないか。こうして、合成燃料が脱炭素の選択肢の
1 つとして考えられ、認められるようになった。合成燃料とは、工場や発電所から出る二酸化炭素(CO2)と太
陽光や風力等の再生可能エネルギーを使っている水素を合成して出来る人工的な燃料。ガソリン、軽油、ジェッ
ト燃料、都市ガスの主原料であるメタンなどとほぼ同じ組成の燃料ができる。これを燃焼させるために使う CO2
は製造時に発生した CO2 と相殺することで、実質的な排出はゼロとなる。ガソリンスタンド網や、航空機や、
船舶のエンジン、都市ガスのパイプライン等の既存インフラがそのまま使える一方、現状のガソリン価格に比べ
て割高なコストが課題であるが、EU が合成燃料の容認に踏み切ったことは大きい。EV 車ばかりに目を奪われて
いると、自動車業界の方向性を見誤るかもしれない。

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取締役会長
浅沼邦夫