会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
数字は語る「1回から4回へ」

 日本の人口減少が止まらない。戦後のベビーブーム、団塊の世代(1947~1949)では、毎年 270 万人程度の出
生があった。団塊の世代が結婚年齢に達して、空前の結婚ブームから誕生したのが団塊ジュニア(1971~1974)。
ここでも 200 万人以上の出生があった。それから毎年出生数が減り、昨年(2022)は、とうとう 80 万人割れ、岸田内閣も、このままでは日本が沈没してしまうと少子化対策に本腰を入れ始めた。人口減少は経済に対する
インパクトが大きすぎる。人口減少は殆どの業界、業種において売上減少要因となる。

 売上は、単価×数量。数量の基礎は人口。従って人口減少は、売上減少が当然と考えられる。ところが数量
には面白い面がある。回数である。1 人 1 日 1 回から 1 人 1 日 4 回に変化するとどうなるのか。ここに、
面白い業界がある。人口が減少しても数量が増えている業界である。歯磨き粉の業界(アース製薬、ライオン、
サンスター、花王他)である。人口は減ったが、1 人当たりの 1 日に歯を磨く回数が増えており、しかも
1 回当たりの歯磨き時間も増えている。結果として、歯磨き粉の消費量が増えて、歯磨き粉の売上も up して
いるのだ。

 何故、歯磨きをする回数が増えたのか。かつては寝る前の 1 日 1 回が普通だった。そして 50 歳くらいに
なると、総入れ歯となっていた。しかし、健康寿命を保つためには、歯もしっかり確保しておく必要がある。
80-20 といわれるように 80 歳になっても自歯 20 本は残そうという事になってきた。こうして入れ歯防止
のための歯周病対策としてのオーラルケアを実施すると共に新型コロナ禍によるマスク着用により口臭も気に
なり、口臭予防を気にするようになったのだ。特にコロナのマスク着用が口臭に対する意識を高めた。

 こうして、毎食後の歯磨きは常態化し、更に寝る前にも歯磨きをすると言うことで 1 日 1 回から 1 日 4
回へと、しかも、その時間も 1 分位から、3 分~5分と長くなり、丁寧に歯を磨くようになった。しかも、
オーラルケアが万病の元と考えられ、肺炎や心筋梗塞の予防にも重要という認識が広がっている。思わぬ業界
があるものだ。人口減少に諦めずにチャレンジする必要がありそうだ。

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取締役会長
浅沼邦夫