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株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
人を読む「植田和男」

 世の中には、こんな時代には、こんな仕事はやりたくないというものがありそうだ。今の日本銀行総裁は、
まさにそんな状況にありそうだ。そんな中、新しい日本銀行総裁に植田和男氏が就任。1951 年生まれの 71 歳。
東大理学部卒から MIT(マサチューセッツ工科大学)で、PHD(経済学博士)をとり、東京大学教授へ。
その後、日本銀行政策委員会の審議委員を経て、東大経済学研究科長から共立女子大学教授へ。専門はマクロ経
済学、金融論。かつては、日銀総裁といえば財務省(旧大蔵省)と日本銀行のたすき掛け人事が多かったが、
学者出身は珍しい。海外では珍しくないが日本では初めて。翻って日本銀行とは何をするところなのかを考えて
みよう。日本銀行法第一条は、その目的として「①日本銀行は我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとと
もに通貨及び金融の調節を行うことを目的とする。②日本銀行は前項に規定するもののほか、銀行その他の金融
機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資することを目的とする。」
とある。

 第二条は、通貨及び金融の調節の理念として、「日本銀行は通貨及び金融の調節を行うに当たっては、物価の
安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもって、その理念とする。」とある。そして、
政策決定は政策委員会で行う。政策委員会は委員 9 人で構成する。委員とは、審議委員 6 人の他、総裁、2 人
の副総裁で構成する。植田氏は、かつて日銀審議委員をやった経験がある。総裁及び副総裁は、両議院の同意を
得て、内閣が任命する。審議委員は、経済又は金融に関して高い識見を有する者、その他の学識経験のある者の
うちから、両議院の同意を得て、内閣が任命する、とある。この人こそが、日本の金融政策の中心であり、それ
ぞれが重要な人事であるにもかかわらず、どうしてもトップの日銀総裁に目が行く。こうしてみると、総裁 1 人
で何でも決められるわけではなく、委員会の 1/9 でしかないが、その発信力の影響は大きい。物価安定だけを考
えれば良い時代ではなく、大量の国債購入の後始末という多事多雑な新総裁の門出といえよう。
誰がやっても大変だ。

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浅沼邦夫