2023/03/29世間の学校
時流を読む「人への投資」
経営を構成する資源として、ヒト、モノ、カネがあるが、究極の財産はヒトと言われている。モノ作り、カネ
作りでは、日本経済は一応の成果をあげた。しかし、ヒト作りでは、失敗したと言って良いのかもしれない。
日本経済の失われた30年の原因はどこにあるのか。特に時代の転換点において、本当に必要なのは、カネでも
なくモノでもなく、それらを産み出すヒト。ヒトなくして企業の成長、社会の成長、国家の成長はない。そこで
「ヒトへの投資」を目指す企業の協議会「人的資本経営コンソーシアム」が2022年8月25日に発足した。
岸田総理「新しい資本主義」の一つに「人への投資」があり、官民一体となって進んで行くものと思われる。
本来、ヒトへの投資は、そのヒト自身が個人として過程として行うのが通常。しかし、それは学校教育まで。
その後の教育が大切だが、それをどうするかが、はっきりしていなかった。企業が「人への投資」の重要性に気
づき、政府もそれを応援する形になってきた。まさにこれから「人の資本経営」の時代に入っていくのかもしれ
ない。この方向性は、中小企業経営においても変わらない。問題は、その先、何をどうやって教えていくのか。
一体、いくらの資金が必要なのか。新しい投資の時代に入ったようだ。