会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

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世間の学校
時流を読む「ドル高か円安か」

 為替相場の変動が激しさを増している。昨年(2022 年度)を見れば全体としては、円安が続いているといえ
る。昨年度始め(2022 年 1 月)の 1 ドル 110 円程度からスタートし、途中には 1 ドル 150 円越えまで円安となり、今では、120~130 円となっている。これは、円が国際社会において売られているということを意味する。
円を必要としている人(需要)と円はいらないという人(供給)のバランスでは、需要不足か供給過多というこ
とです。海外の人々からみれば、円を持っていても、利益は生まないし、決済資金としての円を持つ理由もない。従って円が売られ、他の通貨、とりわけドルが買われている。何故、円は嫌われているのか。
理由は 2 つあるといわれている。

 1 つは海外との金利差。特にアメリカの FRB(連邦準備銀行)によるたび重なる金利の引き上げ。これによっ
て、日米金利差が拡大。円を売ってドルを買う動きが進んでいること。もう 1 つは、日本の国際収支。とりわけ
貿易収支が構造的に赤字となっていること。日本は天然資源がないため、どうしても、その不足分を輸入に頼ら
ざるを得ない。とりわけ、石油代金が大きい。国際収支の赤字国は信用されない国となり円が売られている。
この 2 つにより、円が売られ、円安となっている。ところで円安=ドル高とは、一義的にはいかない。他の国際
通貨、とりわけユーロとの関係も問題。外国通貨として、円で持つか、ドルで持つか、ユーロで持つかという問
題。今のところ、ドルに対して、ユーロも値下がりしている。欧米諸国も貿易構造が赤字化したことにより、
ユーロも売られている。結局、有事のドル高。資源大国のドル優位性が広く拡大しており、まさにドルの全面高
の様相を呈していることになる。経済の 2 面性(需要面と供給面)から自分目線で見るか、相手目線で見るかで
答えが違って見えることを忘れてはいけない。

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取締役会長
浅沼邦夫