2022/12/26世間の学校
言葉は語る「エネルギー(石油、石炭、天然ガス、原子力...)の未来!」
SDGs や ESG の世界的潮流からはクリーンエネルギーの要請があり、脱原発の動きもある。他方でロシア
のウクライナへの軍事侵攻により、新たな冷戦、経済の分断の動きがあり、天然ガスや石油価格の高止まり
が続く。ヨーロッパではこの先、エネルギーの未来は、どうなるか。短期、中期、長期にわけて考えておく
必要がある。そうすることによって当面の価格の up、down に一喜一憂することなく、冷静に対応できるは
ずである。目先の激しい動きにとらわれて右往左往することだけは、何としても避けたい。
短期的には、産油国の動きに注目。OPEC プラスが、増産ではなく減産に動き、高い価格を維持したいよ
うだ。ロシアも天然ガス供給を減らしている。こうなると供給面の減少が考えられるので先進国は使えるエ
ネルギーは何でも使うという方向しか考えられない。ドイツが脱原発の動きをストップするのも当面の対応
としてやむを得ない。日本でも使える原発は利用しようとする動きがある。
これに対してエネルギーを利用する企業や家庭はどうか。エネルギーをなるべく使わない節電が重要。政
府は未だ、この「節電」の叫びが聞こえない。オイルショックの事を忘れたのであろうか。生産も消費も徹
底して、節電に努めるべきである。そして、中長期的には石油や天然ガスや原子力に頼らないエネルギー政
策への道を考えるべき。これは、人間の知恵との戦い。最後は国土に資源を多く持っている国よりも国内に
多くの知恵がある人間を持っている国の勝利を信じるより他はないのかもしれない。