2022/11/30世間の学校
数字は語る「20 年ぶりに 1 ユーロ=1 ドル割れへ」
1999 年 1 月 1 日、EU 加盟国 11 カ国が単一通貨ユーロを作り、ドルに対抗する通貨を作る。このユーロ・
ドルレートに異変。1 ユーロ=1 ドルの当価(バリティ)を割り込み、20 年ぶりの安値を更新。何が起こっ
ているのか。
欧州最大の経済大国ドイツが苦戦中。ドイツ経済の安定にとってエネルギーの安定は不可欠。そのエネル
ギーがロシアからの天然ガス。この依存度が裏目に出てエネルギーインフレへ。これがドイツ経済低迷の原
因へ。それに追い打ちをかけるのが、貿易赤字への転落。インフレ加速でドイツ経済が景気後退になれば、
ユーロは更に下落するかも。ドル高が全世界で生じているようだ。有事のドル買いに加えて資源大国アメリ
カの底力を見るようだ。
激動する世界経済の中で、為替相場は 1 国の経済力をあらわすものとして、目が離せない。日本にいると
円ドルレートばかりに気を取られがちだが、国際通貨としてみると①ドル、②ユーロ、③円の 3 つの動きか
ら目が離せない。