2022/11/30世間の学校
人を読む「1 億円プレイヤー」
明治時代の立身出世といえば、「末は博士か大臣か」「昔陸軍、今財務省(旧大蔵省)」と言われるよう
に出世コースは時代と共に変わる。今では「ユーチューバー」かもしれない。しかし、1 億総サラリーマン
化の時代にあって、サラリーマンの出世の証と言えば「社長と年収」。
年収については、バブル期には年収 1,000 万が出世のポイント。ところが、サラリーマンの年収が外国人
社長が増えたのをきっかけとして、どんどん上昇。欧米の社長はその地位が不安定。業績が悪くなればクビ。
従って、業績の良い時は、目一杯の給料を取る。キーワードは業績連動型の報酬。一般のサラリーマンの生
涯所得(賃金)は、2 億~3 億と言われている。40 年間、汗水流して必死に働いて得られるお金。それをわ
ずか 1 年で 1 億以上稼ぐ経営者が増えてきた。
東京商工リサーチの調査では、2022 年 6 月 30 日現在で 635 人に達し、過去最高という。平均給与は横ば
いを続けているのに格差は拡大する。しかし、会社を良くした経営者にはご褒美も必要。日本の経営報酬が
高いか安いかは別として 1 億円時代が本格的になってきたようだ。