2022/09/27世間の学校
人を読む「土井善晴」料理研究家
和食を基本として家庭料理を研究。日々の食事は「一汁一菜」で十分と提唱。何でもシンプルに考え、シン
プルに行動する姿勢は共感を呼ぶ。日々の暮らしの料理を見つめ直そう。そこには重要なヒントが隠されてい
る。日本にいると世界中の料理に接することができる。フランス料理、スペイン料理、イタリア料理、ドイツ
料理、ロシア料理、韓国料理、ベトナム料理・・・。世界中の料理を食べることのできる日本に生まれて幸せ
だという人は多い。あまりに多くの料理に囲まれているため、肝心の日本料理の素晴らしさを忘れがち。
1957 年に大阪に生まれる。父親は料理研究家として有名で、テレビ出演も多かった土井勝。父親の跡継ぎに
なるつもりはなく、大学 2 年の時にフランス料理を学ぶためにスイスのローザンヌへ行ったのが料理との出会
い。帰国後、神戸のレストランで働きながら大学に通うも、そのレストランで世界的に有名な料理人ポール・
ボキューズとの出会いは大きい。
その後、父親の「土井勝料理教室」でアシスタントをしながら、開眼。フランス料理から日本料理が見え、
プロが作る料理から家庭料理が見えるように、ひとつの視点に固執することなく、クロスする視点を持つこと
によって、日本の家庭料理の良さに気づく。到達点は一汁一菜という提案へ。