会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
話題の企業「海運 3 社-日本郵船、商船三井、川崎汽船」

 日本は島国であり、食料や資源の多くを海外から調達している。そのために海上輸送は不可欠。日本の海上輸
送は事実上、大手 3 社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)に集中している。2022 年 3 月期の決算は目を見張る
ものがあり、一瞬間違っているのではないかと疑いたくなる。3 社合算の連結純利益は前の期の約 7 倍の 2 兆 3,600億円となったようだ。連結純利益は、いずれの会社も過去最高を更新。なんで、こんな決算となったのだ
ろうか。企業努力だけとは考えられない。そう、企業環境が利益を押し上げたのだ。

 企業活動は、日々の営業努力、生産努力、サービス努力といったものも大切だが、この海運 3 社の決算を見る
限り、それらの自助努力以上に環境対応が行われている。新型コロナウイルスという世界的なパンデミックは生
産、物流、消費等の経済のあらゆる領域に深刻な影響を与えた。プラスの影響もあれば、マイナスの影響もあ
る。国家は、この非常事態に様々な給付金、支援金を企業や個人に支給しており、まさにバラマキの時代。多く
の企業、個人にとってはマイナスの影響の方が大きいのかもしれない。

 しかし、どっこい、逆に大幅なプラスの影響を受けている企業もあることを忘れてはならない。何事も光と影
があるのが世の常。海運各社は、物流個数と物流単価が利益を決めるが、新型コロナ禍により、海運物流の受給
逼迫でコンテナ船運賃の高止まりが収益を押し上げた。それにしてもお見事という他ない。人も企業も努力は大
切だが、それだけではないこともまた、肝に銘ずべきものなのかもしれない。なお、海上輸送は全てドル建ての
ため、円安が更に利益を押し上げるという二重の好環境があったことも忘れないで欲しい。

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取締役会長
浅沼邦夫