2022/05/25世間の学校
数字は語る「19 倍」
人生における重要な選択、そこには、すべてリクルート(H)が係わっている。
結婚→出産→教育→自動車→住宅→退職→年金→葬式
↓→学校→就職
これを人生のサイクルとみた場合、ほとんどの場面でお世話になるのがリクルート(H)である。リクルート
(H)は、東大生時代に江副浩正氏が創業した学生ベンチャーのはしり。余りに先を読みすぎ、余りに儲かりす
ぎたため、リクルート事件で挫折するも、その DNA は、今でもリクルート(H)に根付いている。
このうち、住宅は、人生最大の買い物といえる。そのため、オールキャッシュで住宅を購入することは困難で
あり、住宅ローンは当たり前。しかし、今は金利が低く、限りなくゼロに近い。これを追い風に多額の借金をし
て住宅を購入する者が後をたたない。住宅購入のための借金は、どの位が妥当なのか。
マンションの平均価格とサラリーマンの平均年収の推移を見ると、東京 23 区内のマンションの平均価格は、
8,327 万円。これに対して、平均年収(東京都内がわからないので全国平均で見る)。433 万で年収の 19 倍と
なっている。年収は、あまり増えないが、マンション価格は活況を呈している。このマンション活況は、いつま
で続くか。まだまだ上昇すると見るか、もはやバブルでいつ暴落してもおかしくないと見るか、判断は分かれる。
しかし、多額の負債を負って住宅を買う合理性をどう見るか。かつては年収の 5 倍程度が限界と言われている
ことを考えると説明しにくい倍率といえる。値上がり益の追求をすれば生活必需品としての住宅の危うさを感じ
ずにはいられない。マンション価格の動きから目が離せないことだけは確かだ。