2022/02/26世間の学校
人を読む「香川照之」
1965 年生まれの 56 才。今、最も活躍している人。俳優、歌舞伎役者、タレント、ボクシング解説者、司会者、
キャスター、昆虫大好きな八面六臂の大活躍。テレビ CM もすごい。トヨタ、花王、龍角散、リクルート、アリ
ナミン・・・。
芸能界では少ない東京大学卒ながら、その演技力はすごい。アカデミー賞で価値のあるのは主演賞より助演賞
といわれているが、彼は各種の演技賞を総なめ。脇役、仇役、悪役をやらすとこの人の右に出る者はいない程、
活躍中。テレビドラマも半沢直樹の主人公のライバル小和田常務役は絶賛。テレビドラマ日本沈没でも田所博士
として活躍。お笑い芸人全盛の時代にあって、ドラマの中での存在感はすごい。そのすごさが CM 出演の多さに
反映しているのかもしれない。
父は歌舞伎役者の二代目市川猿翁。母は元宝塚出身の浜木綿子と芸能一家。「親の七光り」を利用して芸能界
へ。しかし「七光り」も実力がなければ長続きはしない。芸能界でも消えた「七光り」は多い中で、珍しい存
在。全ては高い演技力、多方面での活躍領域の広さか。主役より脇役の大切さは、香川照之から学ぶことが多
い。企業経営においてもトップという主役ばかりでなく、脇役が充実していることこそ重要であり、これを検
討しておく必要がある。