2022/02/17世間の学校
話題の企業 「TKC 全国会」
TKC 全国会といえば、全国会計事務所の総本山ともいえる税理士、公認会計士約 1 万 1400 人が所属する日本最
大の職業会計人集団。1971 年 8 月に飯塚毅初代会長により結成され、昨年で 50 年。飯塚毅といえば、高杉良
の小説「不撓不屈」で映画化もされた立志伝中の人物。泣く子も黙る国税当局と闘った男としても有名。コンピ
ュータがまだ普及しておらず、手書き時代の会計事務所を劇的に転換させた TKC コンピュータ会計をはじめ、
巡回監査、黒字申告の推進と中小企業の健全な発展に尽力。飯塚毅は、「TKC 会計人の行動基準書」に全国会
結成の目的として、次のようにいう。
「TKC 全国会は、わが国職業会計人の職域防衛と運命打開とを目的として開発された TKC システムを活用する
職業会計人が、その事務所の業務水準の向上と中小企業の育成並びに存続・発展を祈願して結成した血縁的集団
であり、その目指すところは、自利利他-自利とは他利をいう-の理念の実践により、確固とした職業倫理と使
命感を堅持しつつ租税正義の実現と、社会と企業の発展に貢献することにある」。その精神は、現在に至るまで
脈々と続いている。中小企業の支援の大切さはわかるが、具体的にどのようにして実現していくのか。日本の中
小企業の数の多さや、中小企業の後継者難等についてどう考えるか問題が山積している今、その活動に熱い視線
が集まる。その意味でも会計業界の注目の的であることは間違いない。TKC 全国会の動きからは目が離せない。