2022/02/17世間の学校
人を読む「藤井聡太」
将棋界に凄いスーパースターが現れた。将棋界には、かつてとてつもない人が何人かいた。大山康晴(1923~
1992)は、公式タイトル獲得 80 期で永世名人・永世十段・永世王位・永世棋聖・永世王将の 5 つの永世称号を
保持し、「大山の前に大山なし、大山の後に大山なし」と無敵の王者としてあがめられた。その後に有力棋士と
して、中原誠、谷川浩司が現われたが、出色はなんといっても、羽生善治。全盛期に 7 冠を取り、国民栄誉賞ま
で受賞。ここでも「羽生にらみ」といわれた最強の棋士の登場となった。
しかし、最強の棋士といわれたのも束の間。今度は新しい人の登場。そして、タイトル戦における最年少記録はどんどん塗り替えられていく。将棋界には、8つのタイトル戦(①名人、②棋王、③王将、④王座、⑤竜王、⑥王位、⑦棋聖、⑧叡王)があるが、藤井聡太は最年少(19 才 1 ヶ月)で、王位、棋聖、叡王の 3 冠。更に竜王戦も勝利して現在 4 冠。どこまで記録を伸ばすのか。
囲碁や将棋も AI 全盛の時代となっているが、AI でも気づけない手を打つ藤井聡太。これからますます楽しみな
人となるに違いない。日本人として誇りに思う人の登場は嬉しい限りである。