2021/11/10世間の学校
数字は語る「120 位」
世界経済フォーラム(WEF)が今年の 3 月 31 日に発表した世界各国の男女平等の度合いをランキングした
「ジェンダー・ギャップ指数 2021」によると、日本は世界の 156 カ国中 120 位(前回は 121 位)と相変わら
ずひどい。主要 7 カ国(G7)では、最低である。世界から見ると先進国なのに「おかしな国」と思われている
かも知れない。日本の人口減少問題は深刻であり、出生数も昨今は 90 万人割れで、すでに 15~64 歳の生産
年齢人口は激減している。豊かな生活を維持していくためには、一定の経済成長が求められる。
経済成長は、人口の増加率と技術進歩によって実現できる。人口が減っても生産性を高めることで一定の経済
水準は維持できる。しかし、そのために必要なのは高齢者と女性の活用。特に女性活用については、女性に仕
事の夢と希望がなければ、生産性の向上に結びつかない。人口減少国でも女性の役割向上で何とかカバーでき
るはず。このジェンダー・ギャップを解消するために早急に行うべき課題ははっきりしている。あとは決断の
みである。このような状況は中小企業においても同じであり、女性をいかに経営に活かしていくかが今日の企
業における最大の経営課題といえよう。