会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
人を読む「野矢茂樹」

 バブル崩壊後の経済の停滞は目を見張るものがある。殆ど経済成長のなかったこの 30 年の間は「失われた 30
年」として、一人当たり GDP が、殆ど伸びていない。この原因は何か。日本の生産性が低いの一言。どうしたら
生産性が上がるのか。時間をかけて手間をかけて一生懸命働くしかない。
 しかし、人口は減少している。一人当たりの生産性は一人当たりの人的能力を高めるしか方法がない。すなわ
ち、教育力を高めるしかない。教育力を考える時、日本人の経済のグローバル化に伴って外国語、特に英語の重
要性が指摘されている。
 海外との関係は不可欠。英語ができないと仕事や就職にハンディキャップを負いかねない(イングリッシュ・
デバイド)。外国人が取締役や社長につくこともめずらしくない。今日、英語の重要性はわかる。英語の第二公
用語や小学生から英語という動きも加速し始めている。そんな中で「待った」をかける人もいる。
「英語の前より国語」でしょう。母国語以上に外国語ができることはあり得ないとして、まず母国語をしっかり
学ぶ必要があるとして国語力の強化を指摘する人の一人に野矢茂樹がいる。
野矢いわく、「大事なことは日本語を論理的に使える能力をちゃんと育てて鍛えていくこと。論点を理解する。
根拠と結論の関係を明確に言葉にできる。こうした論理は学べるし、何よりもそれは国語の力です」と。
 今日の日本人の国語力の低下は著しい。経済協力開発機構(OECD)が実施する学習到達度調査(PISA)が掲げる
読解力の世界での低下は著しい。「話す、聞く、書く」という学びが不十分なまま大人になっているのだ。
 これでは、生産性が下がるのも当たり前。SNS は、それに拍車をかけ、言葉が断片化していると。大学入試が
変わり、高校でも「論理国語」の授業が始まるも、教育機関の動きはにぶい。
 1954 年生まれの野矢は東大卒業後、東大教授、立正大学教授として哲学を教えている。「論理学」「論理ト
レーニング」「大人のための国語ゼミ」等で論理の重要性を訴える。「普段着の日本語」は、論理を柱とした国
語であり、理科や社会等の全ての科目に共通する土台。これがないと、教科書も理解できないし、知識も身につ
かない。教育のインフラとしての国語力に注目する野矢茂樹は注目すべき人である。

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浅沼邦夫